#呟怖
丁寧に塗られた爪の色は蜂蜜に似た琥珀色。甘そうで口に含みたくなるその爪は鋭く研がれている。
「琥珀にはね、虎が隠れているの」
滴る蜜の声と共に一閃させた爪に血飛沫がつく。間一髪で避けた僕は唸り声を上げる。僕の姿に臆する事無く、彼女は指を振る。
「美味しそうなのはお互い様よ」
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