廃校の図書館。
行き場を失った珈琲色の背表紙を手に取る。誰も借りないこの本を仲介に、文通をしていた思い出が蘇る。
彼女は病んで自殺を仄めかし、重くなった私は、別れを告げぬまま転校した。
挟まれた遺書。
「ずっと待ってたのに」
冷たい手が首に絡む。
青春の忘れ物を、私は受け入れた。
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