暦は春のはずだが、廃ビルに入る隙間風は、身を凍らすほどに冷たい。
どこからか入り込んだ野良猫が、風に揺れる私の足にじゃれつく。
なあ、仲間を呼んできておくれ。そして、この身を糧にしてくれないか。
そうすれば、ここから抜けられそうな気がするんだ。
首が痛くてたまらないんだよ。
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