深夜のサイレン。
海に向かう人々。
浜辺に並んで、無言で打つ波を眺めている。
その気味悪さに耐えられず、私は民宿に戻った。
──すると、それは居た。
山から来た異形は、事情を知らぬ旅客を次々と捕食していく。
そうだったんだ。私は気付いた。
サイレンは、贄を選別するためのものか。
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