清水寺を上がる坂を見上げていると、歌声が聴こえてきた。
人混みの中、いや人混みから体半分程浮いた半透明な女性が、それはもう気持ち良さげに歌っていたのだ。
「いやあ見事。」
僕が手を叩くと、それに気付いた彼女は真っ赤な顔を両手で隠し、ピューンと一直線に空へと飛んで行った。
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