この街の人々は年に一度、食べ物や飲み物をもち、丘に集まる。
「お、始まったぞ」
その言葉を合図に皆は地面を見た。
何もない月光からスルリと長く影が伸びる。その影は次第に太くなり、桜の大木になった。満開になったそれを見ながら皆花見をするのだ。
僕はふと、影の元である切株を見た。
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