古びた神社に入ると、社殿の扉が開いた。
中には寝転んでいるのだろう
大きな顔の右目が此方を覗き見ていた。
「おやぁ、しとちがい」
それはズシリとした声で呟き、窮屈そうに右手を出して
「やろうぞ」
と言って青い木の実を渡してきた。
キラキラと光るそれを、今では孫が大切にしている。
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