#呟怖
彼はよく海で過ごした。「ごめん」彼は私を遺して海に沈んだ。私は何度も海に潜った。遺体は見つからなかった。浜辺で拾った巻貝を耳に当てると、彼の声が聴こえた。『幸せだよ』貴方は海を愛していた。私よりも、ずっと。住まいの山あいの里で時折、潮騒の幻聴がする。さようならを告げたのに。
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