バス停のベンチにずっと座っている人がいた。顔には仮面を着けていて表情はわからない。父に聞くと悲しそうな顔で「あの人はああするしかないんだ」と言った。
五十年の間に私は勤め、追われ、結婚し、離婚し、またここへ戻ってきた。
仮面があった。
バス停は路線ごと無くなった。どうしよう。
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