僕には本当に見えなかった。
一面に広がる見事なベゴニアの群生は、どの株もみずみずしくつややかな真紅の花を咲かせていた。
それなのに、「色とりどり」?
――この赤とこっちの赤は全然違うじゃない。これは喜びの赤、これは祝福の赤。ここに固まってるのは再会の赤だし、君の足元のは静寂の――
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