2年生の春に転校した先は木造瓦葺きだった。広大な校舎は既に半分以上が空き教室で、薄暗い廊下を面白がっているうちに戻り方を見失う。知らない6年生が出て来て、昨日覚えた旧第三音楽室まで手を引かれながら、他言無用を固く誓わされた。彼女の手からは、血と知らない獣の臭いがした。
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