#呟怖
『渡さない』
私の背後から声が聞こえる
ー 渡せ! 渡せ!
私はしっかりと放さないように抱きしめる
渡してなるものか
あともう少しで夜が明ける
それまでの辛抱だ
やがて夜が白み始めた
背後の物が去った気配がし
「ニャア」
私の手の中で猫が鳴く
ゴキリ!
この快感誰にも渡さない!
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