息子は木登りが得意で、猿と呼ばれている。
その息子の悲鳴が聞こえた。
離れたところで剪定をしていた私が駆けつけると、息子は木の実のような何かに手を噛まれていた。
「お母ちゃん」
咄嗟に高枝切り鋏で枝ごと落とす。
「お母ちゃん、痛いよ、お母ちゃん」
落ちた実が弱々しく泣いた。
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