気がつくと知らない家にいた。
壁にぼろぼろのタペストリーが揺れている。
風もないのに、と指で触れる。
それは無数の虫だった。
指先から次々と細い虫が入ってくる。
身体中に黒い線が浮かび踊る。
虫が虫が虫が虫が。
目が覚めた。
夢か、と額の汗を拭う。
目の端で何かがずるりと動いた。
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