偶然、花びらが口に入り、甘いと呟いた。
彼も半信半疑で口にする。
本当だ、甘い。
酒に浮かべれば殊更うまい。
二人とも夢中で花をむさぼった。
桜の下から身元不明の男が見つかったのは、三日後のこと。
根が腹を貫き、胃の中の粉にまみれていた。
それを彼が一心に舐めていたらしい。
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