池の畔に建つ四阿
老爺が穏やかにふふと笑い、
「今年は色づきが悪い」
後ろに控える男、
「何が足りませぬか」
顎髭を扱きながら老爺、
ぽつりと
「絶望…かのう」
血が足りぬ
死が、足りぬ
絶望に彩られた
救いもない死が
足りぬ
…そう言ってニタリと嗤う
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