蝉の声染み渡る山寺の山門
切れることない石段を上がりきったところに赤い傘の女
見返りの思わせぶりな微笑み
#紫堂秋継は咒者である
同行する連れの、思わず手を差し伸べようとするのに
「アレが人に見えるか」
指に纏わせた咒で瞼を突く
「余計な真似を」
狐がケンと鳴いて森へ消える
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