#呟怖 一冊の古本を買った。文章に引かれた線や書き込み。古本には前の持ち主の人生が刻まれている。それもまた古本の良さだ。頁を捲ると赤黒い染みが点々とあった。まるで血のような。それから間もなく私は病に倒れ、ついに喀血した。なるほど。この本に刻まれていたのは死であったのだな、と思った。
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