#呟怖 風のない道を枯れ葉がはらはらと舞って、ふと家路を忘れた。傍らの菩提樹で首を吊っていた男が、無言で道の先を指差す。何処かで梟が導くようにほうと啼いた。ここは常闇の國。頭上には半分に欠けた月の船。あれに乗って逝くのだろう。船着き場まで、あとどれくらいか。死者の旅路を僕は辿った。
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