#呟怖 雲間から滴る月の雫が涙のようで、こんな夜には死者が甦っても不思議じゃあるまい。その証拠に今夜は「起き上がり」をよく見掛ける。あちこちから風に乗って聴こえる悲鳴が心地良い。どこかで火の手が上がった。明け方にはこの町も滅ぶだろう。死者と生者の束の間の邂逅に、自然と鼻歌が溢れた。
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