#呟怖 彼女と逢う日はいつも雨だった。どんなに晴れた日も細い絹糸のような雨が降る。先祖が雨乞いを生業にした巫女の家系だから、と彼女は微笑う。ある日、もう逢えないと言われた。家の掟だという。空に掛かる虹を初めて悲しく思った。その日、彼女が僕のポッケに残したのは雨色の小さな雫石だった。
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