#呟怖 月明かりの刃が肺腑を抉るような夜だった。スピードを増すたびに生死を隔てる壁が薄くなっていく。後ろを付いて来る紅いライトはたぶんこの世のものではない。直線距離の向こうには大鎌を構える黒装束の髑髏。そいつを振り下ろしてみろ。紙一重ですり抜けてやる。そう呟きアクセルを踏み込んだ。
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